キワ技研 社員インタビュー

氏名 年齢 社歴 職種
後藤健文 29歳 4年目 制御設計
インタビュー日:2020年9月21日

現在、担当なさっている仕事内容を教えてください
ヤマザキマザックの工作機械の自動運転化を推し進める部署で働いています。
そこで私は工作機械の自動化システムの制御設計で、
ハードもソフトも両方を担当させて頂いています。

具体的にどういうお仕事か教えてください
工作機械は金属などの材料を加工して、
さまざまな製品に使用される、部品などを生産するための機械ですが、
これをできる限り効率よく稼働させるために、
無人で自動運転できるようにする仕組みをつくる仕事です。

従来の工作機械は、ワーク(※)を1点加工し終わったら、
作業者が取り外して、また次のワークを取り付けるまで、機械は止まったままになります。
そこで、パレットチェンジャ(※)やローダー(※)、他社製のロボットなどを組み合わせると、
加工が終わったワークはロボットによって取り出され、ローダによって自動的に専用の棚に収納されて、
その最中に工作機械はもう次のワークの加工を始めている、といった具合に、
無人で次々と部品が生産されていくシステムが実現します。
これらの複数の機械を連動させるためには非常に複雑な制御が必要になりますが、
それを担っているのが私の役目となります。

(※ワーク 工作機械で加工される対象物のこと)
(※パレットチェンジャ 工作機械の作業効率を上げる為、ワークを乗せたパレットを入れ替える装置)
(※ローダー ワークを工作機械に入れたり、運び出したりする装置)



今まで担当されてきたお仕事で、一番うれしかったことは何でしたか?
ひとりでアメリカのお客様のところへ出張した時の話ですが、
マザックの自動化システムに海外製のローディングステーション(※)を組み込みたいという要望でした。
この案件には4日間しか時間が与えられず、大変タイトなスケジュールでした。
PLCを組むために、時差を考慮して夜のうちに本社に質問を投げておいて、
翌朝には回答がくるのでそれに対応したPLCを組む。
さらにローディングステーションのメーカーと改造についての打ち合わせを行ったり、
それらのことを全部同時並行でやらなきゃいけなかったのは本当に大変でした。
試行錯誤の結果、なんとかお客様を満足させられる動作結果を得ることができましたが、
とてもやりがいのある仕事で、解決できた時は本当にうれしかったですね。
僻地だったので、せっかくの海外出張なのにとんぼ返りでしたけど(笑)

(※ローディングステーション 工作機械などから、ワークの出し入れを行う機構)
(※PLC 機械を自動的に制御する装置)

キワ技研に応募したきっかけは何でしたか?
私は社会人キャリアの最初に別の派遣会社に所属して、
ヤマザキマザックに派遣されて働いていたのですが、
その時に工作機械って面白いな、と思い始めたころに、
派遣会社側の都合で別の会社に転属されることになってしまったのです。
新しい派遣先の仕事も悪くはなかったのですが、やはり工作機械への思いはあり、
そんな時にヤマザキマザックの元上司の方からお声をかけて頂いて、
その方のお力添えを戴く形でキワ技研に入社し、
再びヤマザキマザックに派遣されて働くことができることになりました。

キワ技研のいいところはどんなところですか?
一番大きいのは、ほかの外注会社さんより、マザックにより近い扱いをして頂ける事だと思います。
他の外注会社の方で、単身で出張に行かせてもらっている人は見かけませんし、
やっぱり、出張して現場に行かせることができるかできないかで、
社員さんから任せられる業務内容が変わってくると思います。

キワ技研のいいところ、というより後藤さんが優秀であるから、という気もしますが(笑)
(笑)
自分の部署に後から入った後輩がいますが、
その後輩もやっぱり外注にしては早めにPLCを触り始めている所はあるので、
やっぱりそれはキワ技研だからっていうのはあると思っています。

派遣配属先のいいところはどんなところですか
ヤマザキマザックの工作機械の歴史のなかで、
自動化という分野は今一番力を注がなければならないところだと思います。
その自動化を主に扱う部門なので大変やりがいがある部署だと思います。

今後、どんな後輩に入ってきてほしいですか?
間違いなく絶対必要なのはやる気。
向上心がある人。
大前提かなと思います。

制御の仕事とは、積み重ねが結構多くて、学んだことを生かしていく感じで、
ノウハウさえあればいいっていうわけではないので、
やっぱり電気の知識とかをどんどん積み重ねて、応用することによって、
初めて実際の現場で役に立つ技術に昇華できるものですので、
やる気がない人は、いくら勉強しても身に付かないっていうところがあると思います。
なのでやっぱりやる気と向上心が一番大事かなと思います。

本日はありがとうございました。
ありがとうございました

本日は昨今の工作機械業界の中で新たな潮流として今後の成長が望める、
自動運転の、制御の第一線で活躍する、後藤健文さんにお話を伺えました。